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【徳之島編】
★ 花徳里久浜(ケトク リクハマで良いと思います。別名ヴィラ高倉前)
何を隠そう、隠しませんとも、このビーチが記念すべき私と仲間達がサーフィンというスポーツと「ファーストコンタクト」したビーチです。
こぢんまりとしたビーチで、砂浜の幅が約100mほどだったように思います。
(遠い記憶なので、実はもっと広かったり狭かったりするかもしれません。あやふやです)
ヴィラ高倉という宿泊施設兼レストランのような施設がありまして、そこのレストランから一望できる位置にこのビーチは存在します。
当時のヴィラ高倉の支配人?であった一見怪しい若いんだか年配だか分からないおっちゃん、今もお元気でしょうか?
当時は(たぶん今も)、主にダイビングをするお客さん用の宿泊施設だと思います。
徳之島でのサーフィンを目指す方々、ここヴィラ高倉こそが当時のサーフィン黎明期から、訳の分からない大阪弁丸出しの若者達にも勇気と優しさとお慈悲を与えてくれた気高く崇高な施設なんです。
徳之島へ行ったら一度訪ねて見てくださいね。
別に何をしてもらった訳ではないのですけど、なぜか懐かしく思い出されるところです。
朝と夜は民宿「とんばら荘」で食事をいただきますが、昼食はもっぱらヴィラ高倉さんで、ナポリタン・スパゲティーか、少し贅沢するときは特スパ(特製スパゲティー)を食べます。
どこが特製なのかよく分かりませんでしたが、とにかく名前が「特製」であるし、ナポリタンよりも何十円か高い価格設定からも、特製であることは間違いありません。
それに、ビーチから歩いて行ける範囲では食事の出来る施設はここしかなかったので、しかたなく、いや違う喜んで毎日通いました。
で、肝心の海の状況ですが、台風が来たときは別ですが、普段は膝腰くらいの波が常時ざーざーとただ押し寄せるだけの素朴な遠浅のビーチでした。
砂のビーチなんですよ。岩場でもなくリーフでもなく砂浜なんです。
本土(沖縄方面の人は九州四国本州北海道含め本土と呼ぶようです)と同じような砂のビーチなので、違和感は全然ありません。
余談ですが、もう少し南にある沖縄地方では、砂のビーチも数多くあるものの、ほとんどが珊瑚が細かく砕けた砂と珊瑚のかけらが混じったようなビーチで、珊瑚のかけらが混じっていることから、裸足で海にはいると足がとても痛いんですよ。
まぁ、サーフィンするときには、足が痛いと思うのはビーチサンダルを脱いでからパドリングに入るまでのわずかな期間だけですが、海水浴だとそうはいきません。
沖縄方面で海水浴するときは、必ず靴(ウォーターシューズ的なもの)を履いて遊びましょう。 これ、南の海で遊ぶ時の常識です。
で、このビーチでの想い出としては、初めて入った海ということばかり大きくて、それ以外の記憶がほとんどないと言うのが本当のところでして、少しアウトにある2つの岩の間(30mくらい?)がたしかグーフィーオンリーの比較的良いブレイクをしていたような、していなかったような。(どっちやねん!)
その頃のヴィラ前のビーチでは、パーリング(サーフィン用語参照)してサーフボードがそこら中でぽんぽんと飛び跳ねていたそうな。
そこで出会ったサーフショップ経営の方と友人のプロサーファーの方とは、ちょっとだけ仲良くしていただきました。
今ネットでそのショップの名前を検索して見てみると、そのショップは現在でも健在のようです。
なんだかちょっと嬉しい気分です。
お話を聞いていると、どうもサーフィンはひとまず置いといて、潜りばっかりしてたようなことでしたが。。
話を戻しまして、そのヴィラ前ビーチはコンスタントに小さい波はあるようですが、ビーチブレイクのため波のパワーもあまりない感じで、何度も入っていると少し物足りなくなってきます。
そこで、ちょうど岬を挟んで北にあるロングビーチ(下記フンニャト浜)が、徳之島でのサーフィンの中心となって行きました。
あっそうそう、当時ニュースにもなった謎の海中巨大生物「トクシー」が居たとされるのも、この海岸の沖合らしいです。
何度目か訪れたとき、とんばら荘のご主人に「アレがトクシーを釣るための仕掛けのウキだよ」と指さす先にあったものは、ドラム缶をいくつかつないだような「いかだ」でした。 どんだけ大きいんだろう!?
ネス湖のネッシーと並ぶ、徳之島のトクシーとして、当時結構大きく取り上げられ、トクシーを釣るための筏のようなウキを見たような、見てないような(どっちやねん!)
こんなところにも、UMA(未確認生物)が話があったんですねぇ。
ビックリです。
★ フンニャト浜(当時ロングビーチと呼んでました)
ヴィラ前ビーチの隣にある、かなり幅のあるビーチ(500mくらい?)です。
ここはヴィラ前とは違い、同じ砂のビーチブレイクなのに非常にパワフルな波が押し寄せることが多いです。
しかも遠浅ではないので、ある程度の波のサイズがないとサーフィンが出来ません。
ブレイクしないまま岸までうねりが届いて、ショアブレイク(最後に浅瀬で割れる波の事)になってしまいます。
でも、結構な確率で波のサイズがあるんですよね。すぐ隣のビーチなのに不思議です。
ここは風と海底の状況によっては巻きますよ。 チューブです。
チューブに入ったことは一度もありませんが、上級者なら入れるかもしれないくらいのチューブが巻くことがあります。
遠浅ではないので、潮の満ち引きの加減でチューブを巻くくらいのパワフル波が岸のごく近くでブレイクする状況(ショアブレイク状態)になることがあり、そんなときは波のボトムまで降りるとフィンが砂に刺さるくらいの浅瀬になってしまいますから、とにかくボトムへ降りずに数回アップスして終わり、みたいなサーフィンをよくしたような気がします。
コケてしまったら、水を含んだカチカチの砂浜に投げ出され、グシャグシャゴロゴロ転がってしまうような感じでした。
今思うと、結構危ないです。
でも、誰も怪我しなかったのがこれまた不思議。
そうそう、ここではサーフィン中にサメに出会いました。
沖合で波待ちしていると、黒く大きな影(独特の三角背ビレが見えたようなきがしました)が近くでバシャリ。
「ウワッ! サメや〜」と、慌てて岸へ戻りました。
でも、そのあたりには人食いザメなどは居ないらしく、ネムリザメじゃないかと誰かが言い出し、それで安直に安心してサーフィンを続けた覚えがあります。(笑)
★ ニューオータニ前?(山の海水浴場←サンと読むらしい)
台風直撃になり、ヴィラ前もロングビーチもクローズアウトしていた日でした。
実際は見にも行きませんでしたが、道中の車の窓から、うねりの横顔だけちらりと見ました。 軽くダブルオーバーだったように思います。
で、とんばら荘のご主人が、少し違う方向を向いたビーチまで送ってくれました。
そこがニューオータニ前のビーチ。
そう、当時ホテルニューオータニがあったんです。(もう撤退したようですが)
南の島のリゾートホテルの前にあるビーチで、晴れていればかなりきれいな景色が見られるところだと思います。(私たちは台風状態しか見てません)
ここでは、すでに伝説となっている「貝の呪い」に襲われ(詳しくはサーフィン専門用語のページを参照)、しかも、とんばら荘のご主人は朝そこへ送ってくれたのは良いけれど、帰りはヒッチハイクして戻って来いと・・・
迎えに来る気は全然無かったんですよね。 そんなことで良いんですか?
でも徳之島の人間だからこそ、そんなことが平気で言えるということに後になって気がつきました。
台風のさなか、ウェットスーツを着たままサーフボードを抱えた怪しい大阪弁の若造5人は、何の苦もなくヒッチハイクでとんばら荘へ帰ってきましたから。
いい人が多いんです。 だから、そんなことは普通なんです。 まさに徳之島は人の心も”天国”なんです。
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