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貝の呪い(かいののろい):
徳之島へ行っていたとき、ちょうど台風が来て完全に直撃。
台風の影響が少なそうなビーチでサーフィンしていたが、海がクローズアウトしてしまってサーフィンができなくなってしまった時、たまたま砂浜を掘ってみたら生きた貝(桜貝)が出てきた。
その貝を砂浜に置くと、自分でベロみたいなのを出してきて、砂浜にベロをつっこみ、くるっと逆立ちしてずぶずぶと砂の中に潜り込むことが分かった。
面白いので、何匹も掘り出しては砂潜りさせていると、ついさっきまで陽が射していたのに、一天にわかにかき曇って激しい雨に見舞われた。(たぶんしばらく台風の目に入っていたのね)
雨と一言で言うが、南の島の雨の激しさは尋常ではなく、体を突き刺し射抜かんばかりのその雨に打たれて、全員痛さでもだえながら最後には皆笑ってしまっていた。
ある程度の痛さを過ぎると笑ってしまうのよね。
それ以来、激しい雨に降られることを「貝の呪い」と言うようになった。
たぶん、世の中で4〜5名にしか通じないので、よい子のみんなはこの言葉を使わないように。
カットバック:
波に乗っていると、波の崩れそうな部分(パワーのある部分)よりボードが先に進んでしまうことがあり、そのままでは失速してしまうためパワーのある部分へUターンする時の技としてカットバックがある。
ただこれは、良い波の時に上手いサーファーが行う技であり、私たちのレベルではカットバックなんてやりません。てか、できません。
波のパワーゾーンを外れたら、とにかくボードを前(岸方向)に向け、波に置いていかれないようにひたすらボードを上下にパンピングさせたり、一生懸命手で水をかいて(漕いで)置いてけぼりを防止しようと頑張る。
かっこ悪くても、カットバックに挑戦してワイプアウトするよりは、長く波に乗っていられる確率が高いのでそうするのだ。
言いたいことは分かっている。でも何も言うな。
黄色い家(きいろいいえ):
私たちサーフィン仲間のうち約3名がおよそ1年間住んでいた家のこと。
取り壊し直前のきったないアパートみたいな家を、取り壊すまでの期間だけ借りるという前提で、5000円/月という家賃で借りていた。
きったないので、外面も部屋の壁も窓枠もペンキで塗ったのだが、たまたま玄関(木製の引き戸でガラス入り)あたりと窓枠(もちろん全部木製)を黄色に塗ったため、通称「黄色い家」と呼んでいた。
そこでの生活のバカっぷりはまた別の機会に書くが、とにかく住んでいたのだ。
間取りは、玄関入ってすぐ6畳ほどの土間があり、奥に4畳半ほどの畳の部屋。
そして2階は4畳半と6畳くらいの和室があった。
でも、そのきったない家の中には青春がいっぱい詰まっていたのさ。
キックテイクオフ:
テイクオフの技のひとつで、ボードの後方を沈めてその浮力による反動で前方へ勢いよく飛び出してテイクオフしてしまうテクニック。
本当にテイクオフするのにこれをやると、どうしてもテイクオフが遅くなり、きわどいタイミングでのテイクオフとなるため失敗する確率は高くなる。
でもこの技は、テイクオフする瞬間でなく、波待ち状態(ボードに座り込んでいる状態)からパドリング姿勢へ移るときのきっかけとして、またテイクオフするための助走に使うことが多い。
助走に使うとは、波待ち状態からキックテイクオフの動作でボードに初期速度を与えておいて、全力で数回パドリングすることで結構楽にテイクオフできるということ。
私はもっぱらこんな感じでテイクオフするけど、ある程度以上の波の大きさになると、その方法では追いつかなくなるため、やっぱりパドリングで十分スピードをつけてテイクオフするのが良さそう。
でも、私は元々体力はないし、大きな波は嫌い(波が頭以上あるとギブアップ)なので、そんなテイクオフテクニックが必要にして十分な方法なのだ。
大きな波が嫌いなサーファーって・・・
笑うなら笑うが良い。 そういうサーフィンライフもあるのだ。
昔でっかい波で死にかけて、トラウマになっているのである。
虎馬ではなくトラウマ。
頑張ればトラウマ克服も出来そうに思うが、年齢的にもそういう気は起こってこない。
とにかく一生「小波乗り」に励むのだ。
ケロヨン:
南の島で朝から晩まで海に入りっぱなしで数日経つと、日焼けが酷くなる。
ある時、肩があまりに痛いのでふと見ると、両肩上面が全部水ぶくれになっていた。
ポヨンポヨンしている。火傷になっているのである。
とりあえず放っておいたが、大阪に帰る頃には火傷後の皮膚がくちゃくちゃの状態になっていた。
医学用語では確かこれを「ケロイド」と呼ぶらしいが、誰かがふざけてこれを「ケロヨン」と呼び爆笑を得た。
これを機に、火傷跡の傷部分のことを「ケロヨン」と呼ぶようになったとさ。
なんかかわいい感じがするし。
私の両肩のケロヨン跡には、現在シミがいっぱい発生している。
ちなみに本家のケロヨンとは、30年ほど前に存在したカエルのキャラクターの名前である。
たしか製薬会社か風邪薬のキャラクターか、アニメか人形劇のキャラクターであったような気がするが、もう思い出せない。
でも、私や私より上の世代の人にケロヨンと言えば「ああ、あのカエルの」ってことは知っているはずである。
嘘だと思うなら、お母さんやお父さんに聞いてみな。
なお、世の中で4〜5名にしか通じないので、よい子のみんなはこの言葉を使わないように。
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